ギリシャ危機

強硬ドイツに批判噴出 「厭独論」広がる国際金融市場

 そもそも、「通貨統合によるメリットを受けたのは、ギリシャといった南欧諸国だけではない」(米バンクオブ・アメリカ・メリルリンチ)。ドイツは生産性の低い南欧などを編入したおかげでユーロが実力よりも安くなり、輸出を増やすことで外貨を稼ぐことができた。

 ドイツは通貨統合を利用して、ドイツ国内や東欧に生産拠点を拡充できた。ためた外貨はドイツの銀行がギリシャなどの輸出先で投資・運用した。

 10、12年と、ギリシャはこれまで2回ほど支援を受けている。最初の金融支援だった10年は、ドイツなどの金融機関が抱えていたギリシャ向けの不良債権を国際通貨基金(IMF)といった公的機関につけかえた格好だった。

 当時、ドイツの銀行は推計で300億ユーロ程度のギリシャ向け投融資を抱えていたとされ、「救済されたのはギリシャだけでなく、ドイツの銀行をはじめとする欧州全体の金融システムだった」(英バークレイズ)のだ。