温暖化に負けずにょっきにょき! 「鳴門わかめ」新品種 南方系と交配で収穫量アップ

 九州産をやめ25年からは徳島県南部の阿南市椿泊に自生するワカメと交配し、鳴門市、小松島市、阿南市と美波町の沿岸11カ所で試験養殖を実施したところ、葉のしわが少なく、肉厚で滑らかなワカメが誕生した。

 新品種は成長が早いため収穫も従来種の早生ワカメと同じ1月初旬から2月中旬までにでき、しかも葉の重量は1・2~1・9倍にまで育つことがわかった。

 今年5月から椿泊産の雄の配偶体と従来種の雌の配偶体の増殖培養が行われ、9月に新品種の種苗生産を開始。11月に本格的な養殖を始める予定だが、鳴門のどこの海域でも同じ成長が見込めるわけでもない。

 棚田さんは「各漁場に合った品種改良や雄と雌の配偶体を逆にするなどして成長だけでなく色調も今以上のものをつくりたい」とし、さらに高品質なワカメを追求している。

 (井上亨)

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