「火事どす! 逃げとくれやす」…舞妓らしく取り乱さず 京都・上七軒で消防訓練

放水訓練を行う舞妓ら=13日午後、京都市上京区の上七軒歌舞練場
放水訓練を行う舞妓ら=13日午後、京都市上京区の上七軒歌舞練場

 京都五花街の一つ、上七軒の歌舞練場(京都市上京区)で13日、消防訓練が行われ、浴衣姿の舞妓4人らが地元消防の指導のもと、ホースを使った放水などを行った。

 歌舞練場は明治期に建築された歴史的風致形成建造物。毎年この時期にビアガーデンが開催され連日、大勢の人が訪れることから、普段は客をもてなす舞妓たちも避難誘導などを行うために参加した。

 訓練は、ビアガーデン営業中に厨房から出火したという想定で行われ、舞妓が「火事どす、逃げとくれやす」「出口はこちらどす」と大きな声で誘導。その後、消火器やホースを使った消火の訓練も行った。

 舞妓の市多佳(いちたか)さん(19)は「火事が起きても、舞妓らしく取り乱さず、冷静に対応します」と話した。

 この日は、今年2月に境内の倉庫が焼ける火災があった高台寺(同市東山区)でも消防訓練があり、寺関係者ら約30人が地元消防の指導を受けながら、初期消火や誘導、文化財の搬出の訓練などを行った。

 同寺は火災以降、火を極力使わないよう暖房をエアコンに変更にしたり、電機会社による電気系統の確認をしたりと、防火体制の強化を行っているという。

 後藤典生(てんしょう)執事長は「関係者は高い意識を持って防火に取り組むようになった。今後も、体制の強化を継続していく」と話した。

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