プロフェッショナル〜専門学校から

「地域から子宮頸がんを撲滅したい」…スライドガラスと顕微鏡で判定する細胞 臨床検査技師・高橋美恵さん(下)

 阪大微研で請け負う検査の中心は、子宮頸がん。病理検査室では、市民検診や病院の検査で採取された子宮頸部の細胞を、専用の全自動装置にかけてスライドガラスにのせる。その後、細胞を染色し、高橋さんら細胞検査士が顕微鏡で形や大きさなどをチェック。がんやがんになる前の細胞の変化を見つければ、専門医と一緒に最終判定する。

 顕微鏡で1枚のスライドガラスを端から端まで見るのに5分くらい。気になる部分があれば、さらに時間をかける。患者の命に関わる判定だから、緊張の連続だ。「人の悪い部分(細胞)を見る仕事なのでマイナスイメージを持たれるかもしれません。でも、病気が早く分かって治療できれば、それはとてもいい仕事をしているのだと思います」。携わる仕事に、そんな自負もある。

 子宮頸がんは最近20~30代の若い世代で増加傾向にある。でも、定期検診で早期発見ができ、子宮摘出せずに簡単な手術で治る。

 「『地域から子宮頸がんを撲滅したい』。そんな思いで日々取り組んでいます」。そう思いを語った。(鈴木哲也)

 ■臨床検査技師になるには 必要な基礎科目や専門科目を最低3年間修得した後、国家試験に合格しなければならない。その後、厚生労働省に免許を申請し、臨床検査技師として登録すると業務ができる。また、細胞検査士になるには、臨床検査技師の資格を持ち、学会の認定試験に合格する必要がある。

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