奈良の花街「元林院」、お茶屋体験でひと味違う奈良の夜を

 奈良市の「奈良町」の一角にあり、かつて花街として繁栄した「元林院(がんりいん)」でひと味違った奈良の夜を楽しんでもらおうと、市観光協会が地元に唯一残るお茶屋で芸舞妓と会話したり、お座敷遊びなどを体験したりできる比較的安価なプランの販売を始めた。すでに申し込みがあるが、大半は女性という。

 元林院の最盛期は大正から昭和初期。当時は200人ほどの芸舞妓がおり、社交の場として周辺は華やかだった。その後は時代の流れとともに衰退し、芸舞妓は現在わずか5人で、往時の勢いはなくなった。かつてのにぎわいを取り戻そうと、お茶屋「つるや」(今御門町)を切り盛りし、花街復興に取り組んでいる奈良町芸者、菊乃さんが市観光協会とともに今回のプランを企画した。

 先だって実施された内覧会では、参加者は軽い食事をしながら、菊乃さんや4月に舞妓として一歩を踏み出した菊鶴さんと会話を楽しんだほか、舞の鑑賞やお座敷遊び「金比羅船々」を体験して約1時間半を堪能した。菊乃さんは「お茶屋になじみがない方に、奈良にも花街があることを知ってほしい。また、周辺には夜を楽しめるバーなどもあり、いろいろな楽しみ方があります」とPRした。

 参加費は男性9千円、女性8千円でフリードリンク。和装で参加の場合は千円の割り戻しがある。市観光協会の鷲見哲男専務理事は「どなたでもちょっとがんばれば楽しめる価格設定にした。好評なら通年のプランとしても考えたい」と話している。

 プラン開催日は今月17、23、24日と8月6、7、21日の計6回。いずれも午後8時~9時半で、各回定員8人。予約は開催日の3日前までに奈良市観光協会(電)0742・27・8866、平日のみ。

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