外信コラム

ソウルからヨボセヨ 文化より政治の国

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産登録が日韓の外交問題になったが、韓国では不思議な風景が見られた。今回、自分たちが推薦し登録が決まった「百済の歴史地区」よりも、「明治日本の産業革命遺産」の方に異様な関心を示したことだ。日本では関連の地元で住民たちが喜びの歓声を上げていたが、韓国でそんな風景はまったく伝えられていない。マスコミをはじめ「喜びに沸く」などといった雰囲気は見られなかった。

 自分たちの文化のことはそっちのけで、日本批判という政治の方にばかり関心があって情熱を傾けているのだ。こんな非文化的風景を知ればユネスコもビックリだろう。登録のしがいがないというものだ。

 相手のアラを探し出してイチャモンをつけ足を引っ張るという文化は韓国では昔からよく発達している。政治をはじめ日常的によく目撃される。これも韓国文化ではあるが。

 それにしても日本の足を引っ張るばかりの韓国に日本世論の疲労感はつのる。そこで前向きの話を一つ。韓国が「天然記念物」に指定している竹島を、日韓共同でユネスコ世界自然遺産に登録申請してはどうかな。そうすれば島の自然を破壊している埠頭(ふとう)や警備隊宿舎など醜悪な人工施設物はすべて撤去になる。(黒田勝弘)

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