関西の議論

「電車内で化粧やめて!!」 地下鉄の駅に異例の啓発ポスター…乗客苦情で決断

 市営地下鉄ではこれまで、人にぶつかるなどの危険性がある歩きスマホや携帯電話による車内通話について駅の放送やポスター掲示で積極的にやめるよう呼びかけてきた。また車内放送で、「迷惑行為」を見かけた場合、乗務員らに知らせるよう呼びかけているが、電車内での化粧に特化した啓発はしてこなかった。

 大国町駅は啓発に乗り出したが、市営地下鉄を運営する市交通局の担当者は「電車内での化粧についてこれ以上、啓発強化していく考えはない。電車での化粧は個々人のモラルの問題」と話す。

まちの声は賛否両論

 では、実際に電車で化粧したことがある人や、その周りにいた人たちはどう思っているのか-。大阪ミナミで聞いてみたところ、賛否両論があった。

 電車内の化粧経験がない和歌山市の専門学校生の女性(20)は「見苦しい」と断言し、「隣の人にファンデーションが飛んで迷惑」。奈良県大和郡山市の女性会社員(42)も経験はなく、「見たら気分がよくない。鏡を見ながらマスカラやアイシャドーを塗るのは下品」という。男性からも厳しい意見はあり、大阪府枚方市の男性会社員(57)は「化粧する姿は人に見せるものではない」と述べた。

 これに対し、理解を示す声は若い男性に多く、大阪市浪速区の男性会社員(26)は「電車内の化粧は全く問題ない。座席にバッグを置くなどの行為のほうが迷惑」。大和郡山市の男性会社員(29)も「化粧することは(人前に出る上で)マナーだ。時間がなかったら仕方がない」という。大阪市住之江区の調理師の男性(22)も「近くでされたら、いやだけど、あんまり気にしない」と話した。

 一方、20代前半まで電車で化粧をしていたという大阪市東成区の女性会社員(36)は「恥ずかしいという意識はあったが、寝坊して仕方なくやっていた」と打ち明けた。「年齢を考えればいまは…。寝坊しても会社のトイレで化粧している」と話した。