浪速風

ギリシャ人はキリギリスか?

ギリシャの財政危機はアリとキリギリスの寓話に例えられる。夏の間、アリはせっせと食料を貯え、キリギリスは歌って暮らしていた。冬になってキリギリスはアリに食べ物を分けてもらおうとするが…。断られて餓死してしまうのと、心を入れ替えて働き者になるという異なる結末がある。

▶ギリシャの国民投票は欧州連合(EU)などが求める緊縮策への「反対」が大きく上回った。「歴史的勝利」と沸くが、喜んでばかりもいられまい。EUが譲歩する可能性は低く、支援が打ち切られるとたちまち財政が破綻する。ユーロ圏離脱、EU脱退が現実味を帯び、世界経済への影響も大きい。

▶こんなジョークがあるそうだ。ピッチで走らないサッカー選手に監督が「お前はギリシャ人か? 走らないで金を稼ぐ気か」。ヨーロッパでは文明の故郷として一目置かれていたのに「ギリシャ人は怠け者」が定着してしまった。悪評を払拭しないと、キリギリスのように辛い冬が来る。