デング熱に今年も注意! 海外感染が最多ペース

痛みを伴う発熱

 国内での媒介蚊とされるヒトスジシマカが増える夏を迎え、活動期の10月下旬ごろまでは特に注意が必要だ。高崎室長は「突然、痛みを伴う高熱が出たらデング熱を疑ったほうがよい」と指摘する。

 ウイルスに感染した人の血を蚊が吸うと、約7日間でウイルスが増殖。その蚊が他の人を刺すと、ウイルスをうつす。ヒトからヒトに感染することはない。感染しても半数以上の人は無症状だ。潜伏期間は2~14日とされ、発症すると38度を超える高熱や頭痛、筋肉痛などが表れる。

 デング熱には予防できるワクチンや有効な特効薬がなく、治療は症状に応じた対症療法になる。1週間ほどで症状が治まることが多い。まれに重症化し、粘膜や消化管などで出血する「デング出血熱」になる。そうなると、循環不全や出血性ショックになり死亡する可能性もある。

 デングウイルスには、1~4型の4種類がある。昨年の国内感染はすべて1型だったが、今年の海外感染では2型の感染も多く報告されている。高崎室長は「異なる型に感染すると、重症化しやすい。過去に感染したことがある場合は特に注意が必要だ」と話す。デング熱は、東南アジアや南アジアなどでも患者数の報告が多い。流行地に渡航する際にも気を付けよう。

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