【主張】世界遺産登録 喜びに水さす歴史介入だ(2/2ページ) - 産経ニュース

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主張

世界遺産登録 喜びに水さす歴史介入だ

 先の大戦の主要参戦国は、同様の制度を敷いていた。全体主義のナチス・ドイツやソ連による「強制労働」とはまったく異なる。岸田文雄外相が「強制労働を意味しない」と述べたのは当然だ。

 しかし、韓国側は日本の立場の表明について「強制労役に従事した趣旨の発表だ」(尹炳世(ユン・ビョンセ)外相)との解釈を強調している。

 この遺産登録については、韓国側が強く異論を唱え、6月の日韓外相会談で韓国側の別の遺産登録に日本が協力することで、双方が折り合ったはずだった。

 土壇場になって韓国に問題を蒸し返され、押し切られたのではないか。日韓国交正常化50年を迎えた政府間協議の中で、日本側に行きすぎた配慮や油断はなかったか。交渉を再検証すべきだ。

 戦後70年の節目の年である。日本が譲歩姿勢を見せれば、韓国だけでなく中国もそこにつけ込み、事実に反する歴史認識を押し付けてくる。「情報センター」を仮に設置するとしても、その内容は日本が自ら史実に基づいて決めなければならない。