書評

首相夫人・安倍昭恵が読む『なぜ、日本人は横綱になれないのか』舞の海秀平著

「なぜ、日本人は横綱になれないのか」
「なぜ、日本人は横綱になれないのか」

相撲を通じて社会に貢献

 去る5月2日、ロサンゼルス国際空港から政府専用機で夫と帰国する際、機中で本書を読みました。舞の海秀平さんとは、以前に雑誌の対談でご一緒させていただきましたが、お話が上手で知的な明るい方だなぁという印象を持っていました。でも、本書を読んでまた少し違ったお顔を拝見しました。

 力士たちの相撲部屋生活のこと、お給料のこと、人気力士たちの実力や将来性、相撲界の問題点など色々なことが書かれていますが、一方では、舞の海さんの半生記にもなっています。

 小学校低学年の頃から相撲を始めて、地元・青森県の木造高校相撲部に進み、大学は名門日大相撲部に入ります。そして、プロの力士を目指すのですが、彼についてまわった評価は、「あの体では、プロとして通用しない」というものでした。

 舞の海さんは、この言葉を耳にするにつけ、「なにくそ」と思い、逆に、「自分の人生は、プロの力士の道を歩むこと、それしかない」と決心したようです。じつにストイックな一面を見る思いがしました。

 そんな舞の海さんですから、表題である「なぜ、日本人は横綱になれないのか」の答えを、若手力士の相撲に対する情熱と工夫の欠如、ハングリー精神の無さに見ているのは、納得できました。

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