防衛最前線(35)

90式戦車 「北の守り」の傑作、戦車不遇の時代もなお国防の要

 技術革新を続ける陸自の戦車だが、その重要性は低下しているという指摘もある。冷戦時代の旧ソ連の脅威は薄れ、現在では中国による海洋進出や北朝鮮による核ミサイル攻撃が新たな脅威として台頭しているためだ。

 それでも国防に「万が一」は許されない。ロシアのショイグ国防相は8日、ウラジオストクで軍の幹部に対し、北方領土を含む島々で計画している基地や施設の建設を現在の2倍の速さで進めるよう指示した。ロシア陸軍による極東地域での演習頻度も再び高まっている。北の守りに、90式戦車の抑止力は不可欠といえる。(政治部 石鍋圭)

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