児童虐待通報「189」スタート 厚労省「近隣住民らアンテナ活用したい」

 児童虐待の通報や相談窓口となる全国共通ダイヤル「189(いち早く)」の運用が1日、スタートした。これまで10桁の番号(0570・064・000)で受け付けていたが「覚えにくい」と不評で、3桁化を求める声が上がっていた。189をダイヤルすれば24時間、最寄りの児童相談所(児相)の窓口などに電話が転送される。平成26年8月時点では60カ所(約29%)の児相で夜間や休日は職員対応ができなかったが、職員の増員で相談体制も整備した。

 児童虐待の早期発見につなげるのが狙いで、厚生労働省虐待防止対策室は「虐待は通報してもらわないことには把握できない。近隣住民などのアンテナを活用していきたい」としている。

 「1」から始まる3桁の電話番号は警察の「110」や消防の「119」など、緊急性を要する場合に割り当てられる。新たな番号は12年、海難事故通報の「118」以来、15年ぶり。

 全国の児相が25年度に対応した児童虐待の件数は前年度比で10・6%増の7万3802件で、調査を始めた2年度から23年連続して増えている。