激闘の地・硫黄島はいま(中)

悲しき残骸 大砲の向きが物語る絶望

 案内役の自衛官は「戦車にとってこの程度の起伏は苦にならない。次々とこの丘を踏み越えて進んでいったと聞いている」と話す。

 歩兵ばかりの日本軍が持っている火器ではシャーマンの装甲を貫くことはできず、対空兵器である高射砲を水平に設置し直して、何台かを撃破したというエピソードも残っている。

 島に残る兵器のひとつひとつが激しい戦闘をいまに伝えている。

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