善光寺で回向柱お納め式 長野

 長野市の善光寺で30日、御開帳に合わせて本堂前に設置されていた回向柱を撤去する「お納め式」が行われた。今後は歴代の柱とともに本堂西側の「歴代回向柱納所(おさめじょ)」に保管される。

 式では同寺大本願の鷹司誓玉(たかつかさせいぎょく)上人と、大勧進の瀧口宥誠(ゆうじょう)副住職らが読経し、見守っていた参拝客も手を合わせた。その後、回向柱はクレーンでつり上げられて外され、納所に運ばれた。

 回向柱は御開帳期間中、秘仏の本尊の分身「前立本尊(まえだちほんぞん)」と善の綱で結ばれ、御利益を得ようと多くの参拝客が触れた。撤去前に柱に触れるため訪れた長野市の無職、丸山績(いさお)さん(85)は「御開帳期間中に何度も参拝したので寂しい。また来られるように元気で過ごしたい」と話した。

 同寺は御開帳終了後、納所を新たに整備。これまでは腐食して短くなった歴代の10本の柱のうち、一部の柱にしか触れることができなかったが、5日以降は全てに触れることができる。

 同寺の清水雄介(ゆうかい)庶務部長は取材に「役割を終えた柱は大地にかえって短くなっていく。柱を見たり触れたりすることで過去に訪れた御開帳を思い出すきっかけになれば」と述べた。

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