鑑賞眼

巧みな構成、舞台でこそ光る名作 キョードー東京「ジャージー・ボーイズ」

大スター「ザ・フォー・シーズンズ」の光と陰が、彼らの楽曲とともにつづられる(C)Keiko Tanebe
大スター「ザ・フォー・シーズンズ」の光と陰が、彼らの楽曲とともにつづられる(C)Keiko Tanebe

「シェリー」など1960年代、全米で大ヒットを飛ばしたボーカル・グループ「ザ・フォー・シーズンズ」。その栄光と挫折を全33曲のヒット曲でつづるトニー賞最優秀ミュージカル作品賞受賞作(2006年)の初来日公演だ。

「ザ・フォー・シーズンズ」の成長物語をドキュメンタリー的に見るうちに、いつの間にか彼らのコンサートに参加している気分にさせられる。リード・ボーカルだったフランキー・ヴァリ役の独特のファルセット(裏声)も健在で、歌唱力の高い俳優らの男声ハーモニーに身を委ねるだけで胸が高揚してくる。クリント・イーストウッド監督による同名映画(14年)もよくできていたが、コンサート形式の作品ゆえ、生演奏の原作舞台でこそ作品の神髄が味わえるというものだろう。

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