自民勉強会の失策で揺れる安保法案 肝心の議論は「堂々めぐり」 考え方の根本は与野党で大差ないのに

 同じ自衛権の行使であっても、「集団的」と「個別的」のどちらと捉えるかの相違であり、「外形上は他国防衛でも、実質が自国防衛なら武力行使できる」という根本的なところでは、政府、民主、維新が共通した認識に立っているといえる。

 ただ、現実の法案審議では安倍政権を追及したいがために、違った対応がなされている。岡田氏は17日の党首討論で「周辺事態は個別的自衛権で対応できる。集団的自衛権はいらない」と断言し、議論の土台を自らけり飛ばした。

 その一方で、岡田氏は24日のBSフジ番組で「未来永劫(えいごう)、認めないと決めつける必要はない。将来の余地を全部ふさぐ必要はない」とも述べている。しかし、東アジアの安全保障環境が劇的に悪化する中で、現状では不必要と断定するのは、あまりにも現実離れではないか。(千葉倫之)

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