プロフェッショナル〜専門学校から

「がん細胞を見落とすことは命に関わる」…「細胞診」にかけるスペシャリスト 臨床検査技師 高橋美恵さん(上)

 「ですから、同じ臨床検査技師でも何を担当するかで全く仕事が違います。中には患者さんと接するのが苦手だったり、検査データの分析や評価が不得手だったりと、向き不向きの適性もあります。今は専門分野に特化した人が多いです」と高橋さんはいう。自身は、「大阪医療技術学園専門学校」(大阪市北区)を卒業して阪大微研に入って以来、一貫して「病理検査室」に所属。がん医療に携わり続ける。

 阪大微研での細胞診の中心は子宮頸(けい)がんだが、検診や病院から持ち込まれるのは、ほんの小さな細胞片。高橋さんら細胞検査士は、顕微鏡を通してさまざまながん細胞を見つけ、早期発見や治療につなげる。

 「ここでの結果で手術などの措置が決まることが多い。(がん細胞を)見落とすことは命に関わることですので、緊張感が高いです」。責任の重さを自覚し、一つひとつの検体と向き合っている。

 経験を積み重ね、今春から管理職として、同じ細胞検査士ら6人の女性スタッフを束ねる。

 「がん医療の分野は日々進化しています。探求することが多く、興味は尽きません」。そういって、笑顔を見せた。

                   (鈴木哲也)

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