浪速風

朝鮮戦争は終わっていない

朝鮮戦争。最初の「北」の南進
朝鮮戦争。最初の「北」の南進

1950(昭和25)年6月25日、北緯38度線を越えて北朝鮮の大軍が韓国へ侵攻した。韓国の李承晩大統領は日本にいた連合国軍総司令官のマッカーサーに電話で吠えた。「もう少し我々のことを心配してくれていたら、こんなことにはならなかったはずですぞ! これまで何度も警告してきました」

▶3日後には首都ソウルが陥落し、韓国政府は釜山に追い込まれた。国連軍が仁川に上陸してソウルを奪回するが、中国軍の参戦もあって一進一退の攻防が続き「アコーディオン戦争」と呼ばれた。3年後に休戦協定が結ばれる。あくまで休戦であって、朝鮮戦争はまだ終わっていない。

▶日本では戦後の経済復興に弾みをつけた特需ばかりが語られるが、機雷を除去するために海上保安庁の特別掃海隊が派遣されたことを記憶しておきたい。もし朝鮮半島が共産主義にのみ込まれていたらどうなったか。歴史を振り返ると、集団的自衛権への反対が空理空論に思えてならない。