南軍旗はなぜ「黒人差別の象徴」になったのか?

 その後、68年大統領選で勝利したニクソン大統領の南部戦略に代表されるように、民主党の公民権政策に不満を抱く南部の白人保守層の取り込みに成功した共和党は、南部を共和党の一大地盤に変えるに至った。

 一方、サウスカロライナ州をめぐる論争では、複数の大統領候補を含む共和党陣営が州議会から旗を撤去するよう提唱している。現在の米国では「人種差別主義者」のレッテルを貼られれば政治的な死を意味するためで、伝統的な支持基盤である白人保守層への配慮は後回しにされた形だ。

 こうした共和党の態度が大統領選での投票行動にどう影響するかは分からない。ただ、明らかなのは、南軍旗を「歴史的誇り」と見なす白人保守層は、政治家に裏切られたと感じようと、今後も旗を掲げ続けるだろうという事実だ。

 2012年9月、南部の白人の間で絶大な支持を誇るロックバンド「レーナード・スキナード」のメンバーがCNNテレビの番組で「南軍旗はKKKやスキンヘッドに乗っ取られた」と述べ、人気絶頂期の1970年代以来行ってきた、ステージ上で南軍旗を掲げる演出をやめると宣言した。

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