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公開中の是枝裕和監督作「海街diary」が好調だ。前作「そして父になる」の興行収入は32億円と是枝作品中、最大のヒットとなり、関係者によると「海街~」も興収20億円も見えてきたとのこと。同作の4姉妹(綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず)が梅雨時の日本に爽やかな風を運んでくれたようだ。是枝監督に今の心境を聞いてみようと、渋谷のオフィスへ向かった。
カンヌでは「父親の気持ちでした」
「今は(作品が)自分の手を離れてホッとしています」。是枝監督はそう言うとニコリとした。第68回カンヌ国際映画祭でコンペティション部門候補作として上映されてから1カ月以上がたった。監督とともにレッドカーペットを歩く4姉妹が楽しそうにのびのびとしていたのが印象的だった。是枝監督は「社交界にデビューする娘たちを陰で見守る父親の気持ちでした」と言って照れる。「長澤さんのドレスを踏まないように、それだけを意識して50センチぐらい間をあけてたんですけど」(笑い)。