モロコやタニシ生息 廃校小学校のプールがビオトープに変身 兵庫

ビオトープに生まれ変わった旧船坂小のプール=西宮市山口町
ビオトープに生まれ変わった旧船坂小のプール=西宮市山口町

 平成22年に廃校した兵庫県西宮市山口町の市立船坂小学校跡地のプールが、地元住民らによってビオトープに生まれ変わった。絶滅危惧種の淡水魚、カワバタモロコなど約20種の水生生物が生息。今月から一般公開が始まり、市内の小学生らが見学に訪れるなどにぎわいを見せている。

 船坂小は明治6年に創立。児童数の減少で廃校となったが、その後は木造校舎で現代アートの展示が行われたり、ランチルームが地域のコミュニティールームとして開放されるなど活用されてきた。

 一方、屋外にある22メートルプールは手つかずのままで、「プールも活用できないか」と住民から声があがった。このため、住民らは昨年6月から、市の協力を得てビオトープづくりに着手した。

 ヘドロがたまり、魚がすぐに死ぬほど汚れていたプールの水は、住民らが一度抜いて掃除。傘立てを濾過(ろか)装置に再利用し、裏山にあった竹でつくった炭を、汚れた水の濾過に使っている。

 昨秋、市で繁殖させていたメダカ約150匹などを放流。現在はカワバタモロコやカワムツなどの淡水魚や、スイレンやハンゲショウなどの水生植物、カワニナやタニシなども観察できるという。見学者が生き物を見やすいよう、プールサイドにはカワバタモロコなどが泳ぐ水槽も設置した。

 見学に訪れていた市立瓦林小3年の木多悠馬君(9)は「家の周りではこんなにたくさんの自然を見たことがなかった。もっと自然が増えたらいいな」と笑顔。市の担当者は「生き物の観察だけでなく、環境全般について考えるきっかけにもしてほしい」としている。

 見学時間は水・金~日曜の午前9時~午後5時まで。問い合わせは同課((電)0798・35・3471)。

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