【ソウル=名村隆寛】韓国保健福祉省は22日、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスへの感染により新たに2人が死亡し、死者が計27人になったと発表した。また、3人の感染が確認され、感染者は死者を含めて計172人となった。聯合ニュースは、潜伏期間が3週を超えた感染者も確認されたと伝えた。
同省によると、感染症対策にあたる米疾病対策センター(CDC、本部=アトランタ)の専門家が訪韓。22日から韓国の専門家らと感染状況を調査するとともに、対策に必要な技術協力を進める。
一方、韓国メディアによると、韓国政府が感染拡大の阻止に必要な初期対応を怠ったことで国民が大きな危険にさらされたとして、韓国の弁護士が22日までに、政府対応に「不作為と違法」があったことの確認を求める訴訟をソウル行政裁判所に起こした。