4月の統一地方選に関する民主党の都道府県連の意見を総括した内部文書が21日、明らかになった。党の政策、路線について「何をしたいのかわからない」といった厳しい声が記されている。岡田克也代表は党改革の2大テーマを「地方と女性」と位置づけているが、地方組織の不満解消は容易ではなさそうだ。
内部文書は20日の全国幹事長会議で関係者にのみ配布された。「反省すべき点」「取り組むべき点」「意見・要望」など6項目で構成し、岩手、宮城の被災2県と沖縄県を除く44都道府県の回答が詳細に記載されている。
党の政策や路線に関しては、「自公政権との明確な違いをアピールしてほしい」(栃木)、「民主党は何をしたいのかわからないとの批判が多い」(長野、兵庫)など約6割が不満を示した。「党の信頼回復は残念ながら『無し』といわざるを得ない」(静岡)、「民主党はトンネルの中にいる」(兵庫)といった厳しい声もみられた。