安保改定の真実

新条約の真の設計者はマッカーサー2世だった… 骨の髄まで反共主義者 「中ソの日本中立化を阻止せねば…」

 その後、マッカーサー氏は岸氏と秘密裏の会談を重ね新安保条約の青写真を策定する一方、改定に難色を示すジョン・ダレス国務長官(1888~1959年)らを説得、改定の道筋をつけた。

 ダレス氏の後任のクリスチャン・ハーター国務長官(1895~1966年)は、マッカーサー氏を「新条約の真の設計者」とたたえた。マッカーサー氏も米タイム誌60年6月27日号で「モスクワと北京が日本の中立化と最終的な乗っ取りをアジアにおける第一の目標としていることは非常に明白だ」と語り、日米同盟の重要性を説いている。

 マッカーサー氏は引退後も訪日する度に岸氏を訪ね、親交を続けた。一人娘のミミさん(78)は産経新聞の電話インタビューに応じ、「父はメンツを重んじる日本人の心情をよく理解して、すべての政治家と良好な関係を築こうと努力していた」と語った。