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さまざまな「壁」を乗り越え、起業に至った文美月さん(44)。次第に自らの「使命」を考えるようになったという。
自らと向き合う大切さ
私は、30歳で第二子を出産しました。子供の成長に毎日喜んだり不安を抱いたり。かけがえのない日々でした。出産と育児は、それまで自分の生き方だけをひたすら探してきた私の価値観を、根底から変えました。何があっても守りたい、「自分の命より大切な存在」ができたからです。
そんな幸せを感じる中で、少しずつ私の中に生まれた感情があります。
「家庭だけではない、社会との接点を持ちたい。そして、できることならもう一度働きたい…」
社会からの孤独感です。それがのちの起業への大きなパワーにつながるのですが、そこにもまた働く母親の社会進出という新たな「壁」がそびえていました。
人にはそれぞれ壁や悩みがあります。苦しいことがあれば、つい逃げたくなるときもあるでしょう。でも、いくら時間がかかっても、あるいは途中でいったん後ろに下がってでも、自らと向き合い、乗り越えようとすれば答えは出るはずです。
もがくからこそ強くなれる
私も、悩んでばかりの人間でした。