マイクロ波の照射口に食品カスがあると、その部分にマイクロ波が集中し、発煙・発火することが確認された。
食品を加熱しすぎた場合の検証テストでは、冷めた焼き芋(約100グラム)をラップをせずに電子レンジで加熱。加熱開始から4分ほどで発煙がみられ、その後、レンジの外に煙が大量に吹き出して発火に至るケースも確認された。焼き芋が発煙してから発火に至るまでは1分程度で、発火時に庫内の圧力が上昇することによって、扉が開いてしまうこともあった。
扉は開けずに「停止」を
同センターは、意図せずに付着した汚れや、長年の使用によって蓄積した汚れが思わぬ発火を招く原因となると指摘。日頃からこまめに手入れすることを推奨する。
一方、食品が少量の場合や水分量が少ないものの場合は、思っているよりも短時間で加熱が進むことがあると警鐘を鳴らす。取扱説明書に従った設定にすることはもちろんのこと、説明書に記載がないときや判断が難しいときは、加熱時間を控えめに設定し、様子をみながら加熱することをアドバイスする。
また万一、発煙・発火が起きた場合は、あわてて扉を開くと酸素が急激に入って炎の勢いが増してしまう可能性があるため、電子レンジを停止させ、電源プラグを抜いて、扉を開けずに煙や火が収まるの待ってほしいと呼び掛けている。