浪速風

東京五輪、屋根がなくてもいいじゃないか

世界初のドーム球場として米ヒューストンにアストロドームが開場したのは半世紀前の1965年である。夏の猛暑や蚊の大量発生が理由だった。屋根の高さはベーブ・ルースの打球を参考に208フィート(約63メートル)。バビロンの空中庭園など「世界7不思議」になぞらえ「8番目の不思議」と呼ばれた。

▶京セラドーム大阪でオリックス-阪神を観戦した。雨の心配がなく空調で快適だが、ドーム球場は開放感がなく狭く感じる。音が反響して耳に刺さる。天井の照明が目に入り、ボールの行方が見にくい…。あれこれ文句ばかりは、ひいきの阪神があまりにふがいない試合ぶりだったからだが。

▶新国立競技場の開閉式屋根が5年後の東京五輪に間に合わないという。当初の計画では建設費が膨らみすぎ、観客席だけ屋根で覆う設計変更を著名な建築家が提案している。それでいいじゃないか。スポーツは空の下がいい。アストロドームはもうメジャーリーグの本拠地ではない。