拉致再調査

北朝鮮、遺骨偽造を計画か 救う会会長「姑息なことしたら未来ない」

拉致被害者の一括帰国を求める田口八重子さんの兄で家族会代表の飯塚繁雄さん=14日、福岡市中央区の福岡市役所(森本昌彦撮影)
拉致被害者の一括帰国を求める田口八重子さんの兄で家族会代表の飯塚繁雄さん=14日、福岡市中央区の福岡市役所(森本昌彦撮影)

 「これを逃したら、後がないという覚悟がある」。福岡市での集会で、家族会代表の飯塚繁雄さんは危機感をあらわにした。集会では、北朝鮮が被害者とは別の人間の骨に被害者の体液を混ぜ、被害者の「遺骨」とする遺骨偽造を検討しているという情報の存在が明らかになった。再調査開始から間もなく1年となるのを前に、家族らの緊張感は高まっている。

 北朝鮮の「遺骨偽造計画」を明らかにしたのは、被害者の支援組織「救う会」の西岡力会長。「別の人の骨を焼いて、DNAを出なくして(被害者の)本人の体液などをそこに混入させる。そして遺骨を偽造するという技術をヨーロッパで研修したという情報が流れている」と話した。

 西岡会長は集会で、北朝鮮について日朝交渉から降りることができなくなっていると情勢を分析し、「7月に何らかの拉致を含む回答が出てくる可能性が高まっている」と指摘。「何が出てくるかはまったく予断を許さない」とした上で、北朝鮮に対して「被害者が生存しているという情報をわれわれはもっている。あなたたちが姑息(こそく)なことをしたら、本当に未来がなくなる」と警告した。

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