伝統野菜「板垣大根」に肝脂肪の抑制効果 福井県立大が発表

 福井市板垣地区で栽培されている伝統野菜「板垣大根」に肝細胞の脂肪蓄積抑制と抗炎症作用があることを、県立大生物資源学部の高橋正和准教授の研究グループが確認したと発表した。高橋准教授は「新しい機能が証明できた。辛みが強いのが特徴で、辛みを生かした食品への利用が高まることが期待できる」と話しており、健康食材としてのPRやおろしそばなどへの利用増に期待ができるとしている。

 がんや動脈硬化などの炎症疾患、生活習慣病の予防作物として、伝統野菜など23品目を抽出し、このうち抗炎症のあるアブラナ科野菜の板垣大根に着目。非アルコール性の脂肪肝と炎症の抑制効果を調べた。その結果、脂肪蓄積抑制効果のある有効成分「イソチオシアネート」が通常の県産ダイコンの約50倍あることが確認された。さらに、板垣大根の抽出物が、脂肪肝が炎症を起して発症する脂肪性肝炎に対し、強い抑制効果があることが確認された。

 高橋准教授は「栽培農家がどんどん減り、栽培量も減っている。機能の情報があれば売ろうという気持ちになる。買う人が現れれば、生産への意欲も高まり、地産地消の追い風になる」と話している。

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