原稿が出来上がったら、印刷会社などに依頼すると製本できる。ページ数やサイズにもよるが、最初の1冊は5万~7万円程度かかる。
自分史制作用のパソコンソフトやタブレット端末用アプリを使えば、画面上で文章を執筆し、写真も取り込むことが可能。データを送信すると製本できるサービスもある。
自分史制作サービスの「マイ・ヒストリー」は、インタビュー経験が豊富なライターが取材・執筆し、製本も請け負う。文章に加え写真も入れることが可能だ。1冊28ページつづり(モノクロ)で、20冊まとめて印刷・製本すると30万円だ。持ち込んだ原稿の編集作業をサポートしてくれるプランもある。
シニア世代で自分史人気が高まっていることについて、東北大加齢医学研究所の村田裕之特任教授(加齢社会学)は「60歳を過ぎると、人は人生のまとめをやりたくなる。知識や語彙力がピークになることも影響している」とする。
自分史を書くためには、人と会ったり、文章をまとめたりすることが必要で、脳の活性化につながるほか、自分の新たな一面を発見することもあるという。