小児用補助人工心臓承認へ 移植待つ子供たちの命綱

 「私の脳裏には、この医療機器があれば助かったはずの多くの子供たちとそのご家族の顔が浮かんでいる。『これまで』と『これから』では、子供の心不全治療に大きな違いがある」。国立循環器病研究センター小児心臓外科の市川肇部長は今回の決定に喜びの声を上げた。

 日本臓器移植ネットワークによると、4月末時点で心臓移植を待つ0~9歳の子供は15人。承認に向けた治験を統括してきた東京大の小野稔教授(心臓外科)は「この中にも今後EXCORを装着できる子供がいるだろう」とした上で、「ようやく子供にも補助人工心臓が使えるようになる。承認後、できるだけ早く保険償還も行われることを願っている」と話す。

 ただ課題は残る。補助人工心臓の長期使用には血栓が生じて脳梗塞などを発症させるリスクがあるため、臓器提供者が現れなければ、いずれ命を落とすことになる。子供たちを救うには臓器提供者の存在が不可欠となる。

 心筋の一部が硬くなる難病「拘束型心筋症」を患う金沢佳代ちゃん(1)=千葉県流山市=の両親は、佳代ちゃんを救うため、米国に渡航して心臓移植することを希望し、現在募金活動を行っている。

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