和歌山「正論」懇話会の第80回講演会が8日、和歌山市のホテルアバローム紀の国で開かれ、京都大大学院教授の藤井聡氏が「『アベノミクス投資プラン』が日本経済を救う」と題して講演した=写真。
藤井氏はアベノミクスに関して「増税をして以来、日本の経済は転げ落ちている。実質GDP(国内総生産)を見ると、アベノミクス効果は増税によってぶっ飛んだ状況」と分析した。
そのうえで「さらに増税するなら、耐えられるだけの経済的な基礎体力を身につける対策を徹底的にやらなければならない」と強調。デフレ脱却策については「金融緩和だけでは不可能で、アベノミクスの第2の矢である政府による財政支出拡大を通した景気回復しか残っていないのではないか」と指摘。「必要なものをしっかり議論し、投資プランをまとめることで脱却できる」と述べた。