広角レンズ

街の書店、磨く仕入れ力 利益率向上へ「買い切り」も

 こうした商談会は、書店側の強い要望で始まった。東京都文京区の老舗「南天堂書房」の社長で、実行委員長の奥村弘志さんは「これから書店が生き残るには、取次任せではなく、自分で商品を見極めるだけの仕入れ力が大事。出版社の体力低下で書店回り営業が少なくなっており、両者をつなぐ場が必要だと思った」と経緯を説明する。

 ●薄利多売では…

 主に全国の中小書店で構成する日本書店商業組合連合会(日書連)の加盟店数は、ピークの昭和61年に1万2935店だったのが今年4月には4015店となり、約30年で3分の1以下に激減した。街の書店の危機感は強い。「一番問題なのは利益率。1冊の本を売っても書店の取り分は2割しかない。薄利多売が前提の商売だが多売ではなくなった現在、もうやっていけない。利益率を上げなければ、小売書店の存続は不可能だ」(奥村社長)。商談会は、交渉次第で利益率を上げられるため、書店に好評だという。

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