横断組織の旗振り役となるNTTの篠原弘道副社長=写真=に聞いた。
--「産業横断サイバーセキュリティー人材育成検討会」発足の狙いは
「経団連でもサイバーセキュリティー対策で大学に協力する方針が示されたが、もともとは大学教育を目的に仲間作りをしようと考えた。早稲田大学とNTTの『サイバー攻撃対策講座』はその一環だ。しかし、全ての業界がネットワークでつながる現在、学生だけでなく社内の人材教育も重要な問題として浮上してきた」
--産業界と具体的な協議を始めたのはいつか
「4月に入ってから重要インフラ業界の幹部や経営陣と会って、経営問題として取り組んでいただけるか確認して約30社に賛同いただいた。関連企業を全てカバーすると100~200社になるが、とてもまとめきれない。15業種でそれぞれ最低1社は参加して水平展開してもらい、産業界の民民連携を広げたい」