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直木賞作家、石田衣良氏による造語として世に広まった「右傾エンタメ」。「愛国心をくすぐる作品」とひとくくりにしてレッテルを貼り、日本は政治もエンタメもあらゆる方面で「右傾化」し、危険な世の中になっている-。そんな「印象操作」の意図は本当にないのか。右傾エンタメ論の「嘘」を暴く。(iRONNA)
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「右傾エンタメ」という言葉が流通して久しい。この右傾エンタメのやり玉に挙げられるのは、百田尚樹氏原作の『永遠のゼロ』とその映画版(山崎貴監督)。あるいは最近では、旧日本軍の艦艇をモチーフにしたゲーム「艦隊これくしょん」(艦これ)、魔法を扱う少女らが戦中世界において敵と戦うアニメ「ストライクウィッチーズ」、第二次大戦時に各国で使われた戦車に美少女が搭乗するアニメ「ガールズ&パンツァー」(ガルパン)などである。
これらの作品群は、「日本社会の右傾化を背景にしたもの」であるとか、「若者の右傾化の象徴」であるなどと言われ続けている。だが、果たして本当なのか。