デビュー

「吹奏楽好きが高じ、大阪市音楽団に」 脱サラの事務局長・前田恭二さん(上)

【デビュー】「吹奏楽好きが高じ、大阪市音楽団に」 脱サラの事務局長・前田恭二さん(上)
【デビュー】「吹奏楽好きが高じ、大阪市音楽団に」 脱サラの事務局長・前田恭二さん(上)
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 吹奏楽好きが高じ、脱サラして大阪市音楽団(市音)の運営に奔走してきた男性がいる。4月に事務局長に就任した前田恭二さん(41)。日本最古の交響吹奏楽団として約90年の歴史を持ち、全国で唯一の自治体直営だった市音は、平成26年4月に民営化。今年3月には楽団の名称を「オオサカ・シオン・ウインド・オーケストラ」に変更して再出発を果たした。聴衆を魅了するハーモニーを、縁の下から支えようと志したその理由とは…。

 --昨年に一般社団法人として再始動し、1年が過ぎました

 早かったですね。あっという間の1年やったかな。大阪市から寄付金をもらって運営している以上、100点満点だと、まだまだ半分もいってない。助成金がなくなったら厳しい状況は今も変わらないです。

 《橋下徹大阪市長の市政改革で、楽団は26年4月に一般社団法人大阪市音楽団として再出発。設立後しばらくは運転資金を得る手段がないため、28年度までは市が助成金を支出する》

 --自立に向け、ユニークな取り組みを打ち出してきました

 民営化1年前の25年4月に脱サラして入団しましたが、最初のイベントはその年の9月にグランフロント大阪(大阪市北区)で行ったフラッシュモブ。きっかけは知人の助言で動画サイトを見たことでした。「面白そうなんやってるやん。ぜひやってみよう」と。

 《インターネットなどの呼びかけで集まった群衆が突然パフォーマンスを行うフラッシュモブ。市音も通行人を装った楽団員約30人が広場に集まり、演奏を披露するパフォーマンスで注目された》 

 --今までの音楽団ではできなかったことですが、提案時のメンバーの反応は

 反発はなかったですね。大阪市が楽団の自立を決断したきっかけは、橋下市長に「市民のうち何人が市音を知っているのか」と言われたこと。プロモーションとして、自分たちに何ができるかと考えたときに「やろう」となった。