若手記者が行く

「わしら共存共栄でやってきた」干上がる原発銀座、損失は「100億円」…再稼働を求める声を聞け!

 敦賀市内のビジネスホテルなどの宿泊客を相手に20年以上も商売をしてきたという福井市在住のマッサージ師の女性も「以前は忙しくて仕事を断ることも珍しくなかったけど、今は敦賀まで出てきても仕事がない日もある」と話す。

「原発依存」からの脱却方針も本音は…

 敦賀市は資源エネルギー庁の調査結果を受けて、昨年7月に全線開通した舞鶴若狭自動車道の関連事業やJR6社が今秋ごろに展開する北陸3県キャンペーン効果で、来年度には計約13万3千人の誘客を目指し、原発依存からの脱却を目指す中長期計画を明らかにした。今後は原発関連財源に過度に頼りすぎない安定的な産業構造を図る方針だが、やはり有効な経済対策は原発再稼動という市民の声は少なくない。

 4月の市長選で初当選した渕上隆信・敦賀市長は原発再稼働について「これから国の判断ということになるが、できるだけ動かしていただきたいと働きかけたい」と発言し、再稼働への期待をにじませている。

 しかし、再稼働申請が実現したところで、今度は関西電力高浜原発や大飯原発のように、最終的には司法の判断に委ねられる可能性も否定できない。市民の思いとは裏腹に、再稼働には険しい道のりが待ち受けている。

会員限定記事会員サービス詳細