若手記者が行く

「わしら共存共栄でやってきた」干上がる原発銀座、損失は「100億円」…再稼働を求める声を聞け!

 この調査では、原発を保有する電力会社による両市町への直接的な支出などがもたらす経済影響についても明らかにしていた。時期を明確にせずに今後も原発停止期間が継続した場合の想定では、東電福島第1原発事故前の22年度比で最大約95億円もの損失が出る可能性があるという。

民宿も屋台も廃業・閉店が相次ぎ…

 原発停止が長引いている影響は、各方面に暗い影を落としている。

 敦賀市内で家族で民宿を営む女性(55)は「影響は甚大。開店休業状態です」と話す。海水浴などに訪れる観光客が一部宿泊していたというが、「定期検査の時期は、観光客は断ることもあった。経営はほぼ原発に依存していた」という。近隣の民宿も、原発停止以降、次々と廃業。「うちもアルバイトで生活しながら、なんとか看板だけは出している。青息吐息です」と話した。

 別の民宿の経営者の男性(65)は「原発と地元は、長い間共存共栄でやってきた。こうなってしまったら民宿はもうダメ」と話す。原発停止後、売り上げは約3分の1に激減したといい、「もし2号機の再稼働がダメだったら閉めようと思っている」と打ち明けた。

 敦賀市中心部を走る国道8号沿いに、夜になるとラーメンの屋台が並ぶラーメン街道と呼ばれた地域でも、原発停止後は客足が鈍り、閉店が相次いでいる。30年以上も営んでいる男性店主は「年齢や体調を理由にどんどんやめてしまった。無理して続けるほど景気も良くない。わしも長くは続けられんわ」とつぶやく。

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