若手記者が行く

「わしら共存共栄でやってきた」干上がる原発銀座、損失は「100億円」…再稼働を求める声を聞け!

日本原電敦賀原発の破砕帯をめぐり、調査団の評価書案に異論が相次いだプレビュー会合
日本原電敦賀原発の破砕帯をめぐり、調査団の評価書案に異論が相次いだプレビュー会合

 日本初の商業用軽水炉で、40年以上も営業を続けてきた日本原子力発電(東京)の敦賀原発(福井県敦賀市)1号機の廃炉が3月に決まった。運転停止が続いている2号機についても、直下を走る断層が「活断層の可能性が高い」(原子力規制委員会)として再稼働の見込みはまったく立っていない。「原発銀座」と呼ばれる敦賀市だが、実は4年以上も原発が稼働していない異常事態が続いている。その間に原発と密接に関わって発展してきた地元経済は疲弊し、「このままでは死活問題だ」と悲鳴にも似た声もあがっている。(福井支局 鈴木俊輔)

1号機は廃炉、2号機は再稼働の見通し立たず

 敦賀原発は昭和45(1970)年3月、国内初の商業用軽水炉として営業運転を開始。関西を中心とした電力需要を支えてきた。平成23(2011)年1月に定期検査に入り、原子炉を停止。40年以上にわたる営業運転で老朽化が進み、他の原発に比べて出力も約35・7万キロワットと小さいため、最終的に廃炉が決定した。

 昭和62年2月に運転を開始した敦賀原発2号機も平成23年5月以来、運転停止が続いている。日本原電の浜田康男社長は今年5月21日の記者会見で、今夏から秋にかけて2号機の再稼働を規制委へ申請する意向を示したが、先行きは不透明だ。

 最大のネックになっているのは、2号機の原子炉建屋の直下を走る破砕帯(断層)の存在だ。規制委は3月、破砕帯が活断層とする有識者調査団の評価書を確定させた。新規制基準では、活断層上に原子炉建屋の設置は禁じられており、このままでは再稼働は遠のくどころか廃炉になる可能性も浮上している。

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