向き合う力

文美月(8)過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる

 私も父から繰り返し言われたフレーズがあります。

 「就職は、思い通りに行くと思うなよ」

 「人の2倍も3倍も頑張ってようやく同じスタートラインに立てると思え」

 「結婚も思い通りにいくと思うな」

 いずれもネガティブな表現です。ただ、こうした言葉によって「なぜだろうか」という疑問が常に植え付けられ、自らと向き合う時間をつくったのも事実です。

 「国籍が○○だから、自分は採用試験に落とされたのではないか」という短絡的な考えは持ちたくありません。他に問題があって落ちただけかもしれないのに、そんなふうにこじつけてしまうと、自分を納得させたいがための言い訳になります。

 これは、学歴でも同じこと。何かがダメだからと諦めるのではなく、それを埋めるつもりで本気で努力するか、あるいは「勝負フィールド」を変えて、自分の別の魅力を最大限輝かせるかを考えてもいい。

 何も行動に移さず、自分は動かないまま文句を言う人は本気ではありません。「過去」と「他人」は変えられません。でも「未来」と「自分」は変えられる。だから、今から変えていくことができる「自分」と「未来」に向き合うことが大事になるのです。

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