FIFA汚職

事務局長がワーナー元副会長に賄賂送金か 米紙報道

 【ニューヨーク=黒沢潤】国際サッカー連盟(FIFA)の汚職事件で、米紙ニューヨーク・タイムズは1日、2010年ワールドカップ(W杯)を招致した南アフリカ政府から賄賂を受け取り、起訴されたジャック・ワーナー元副会長に対して送金手続きを行った人物は、FIFAのジェローム・バルク事務局長であるとみられると報じた。複数の米政府関係者の話として伝えた。

 バルク氏は03年、マーケティング担当幹部としてFIFA入りし、スポンサー契約をめぐる問題から担当を外れた後もこのほど5選を果たしたブラッター会長の側近を務めていた。

 FIFAスポークスマンは、財政部門担当幹部のジュリオ・グロンドナ氏(昨年死去)が送金の権限を持っていたと説明している。その一方で、「組織規則に従って実行された」とも指摘。同紙によれば、組織規則は、組織の口座を管理し、送金する権限を有しているのは事務局長であると規定している。

 事件の起訴状は、送金を行っていた人物について、「高い地位のFIFA当局者」としていた。一方、この当局者が賄賂だと認識していたとは、指摘していなかった。