日本の議論

PTAは必要か?…暗黙ルール「全員参加」の酷、「平日お掃除会」「ハンドベル」とは、高まる議論

 昨年は長女が通う中学の文化厚生委員として、保護者同士が交流するためのクラフト体験会や茶話会を企画した。今年は次女の小学校の広報委員を務めるが、広報紙は子供の写真をただ張っているだけ。「子供の受験や不登校に配慮してもらえない。私は仕事をやりくりして参加しますが、来ない人に学校側が何もいわないので、本当に参加する意味のある活動なのか疑問です」と嘆く。

いじめ…人間関係の難しさも

 苦労するのは、働く母親にかぎらない。東京都の40代の専業主婦はパソコンのメールアドレスを持っていないのに、くじ引きで広報委員長に決まり、ウェブデザイナーなどの職を持つ他の委員と画像や文書をやりとりするのに苦労した。

 「イベントで来賓の視界を遮った疑いをかけられ、本部役員が集まった場で謝罪を求められた」「PTAに逆らってはいけない空気があり、何か提案するとメールで陰口が回るなど、『いじめ』のようなこともある」など人間関係の難しさもある。コミュニティーのしがらみが希薄な都市部では、委員に決まっても会合に出席しない保護者もおり、役員が出席者集めに苦労する地域も少なくない。

 一方、長女が小学5年だった4年前に広報委員を経験した東京都の会社員、阿部寛子さん(45)=同=は「広報誌は無駄といわれがちですが、保護者だけでなく行政機関や地域の青少年団体などに学校とPTAの取り組みを伝える重要なツール」と、目的意識を持つ重要性を説く。

会員限定記事会員サービス詳細