成長・発達に支援が必要な児童らが通う施設「希望の花西大和」(王寺町)が開園1周年を迎え30日、子供たちが日ごろの活動を紹介する生活発表会が開かれた。
施設は西大和保育園などを運営する社会福祉法人「白鳳会」(松本喜久子理事長)が設置。児童に「治療」と「教育」を施す「療育」を柱に掲げ、現在、就学前~小学校低学年の児童35人が通園している。
この日、子供たちは室内でマット遊びやカードを使った「かずあそび」などをし、成長した子供の様子を保護者らはいとおしそうに見つめていた。
開園当初から四男、瀬戸口歩(あゆ)志(む)君(3)を通わせる母親の美紀さん(38)=葛城市=は「家で2人でいるだけでは、今の姿はなかった。先生や多くの友達に囲まれて、世界が広がったと思う」と笑顔。
施設長の松本竜太郎さん(40)は「子供を思い、わらをもすがる気持ちで施設に来られる方が多くいる。今後も地域の子育ての相談窓口となれたらうれしい」としている。
白鳳会では今年4月、同じように児童を受け入れる「希望の花さくら」も開設している。
希望の花西大和の開園時間は月曜~土曜の午前9時半~午後5時半。相談、施設見学も受け付けている。問い合わせは同施設((電)0745・32・3905)。