「レンブラント版画に越前和紙」 調査結果、学会で発表へ

 17世紀のオランダを代表する画家、レンブラントの版画作品に越前和紙が使われたかどうかの県調査団による調査結果が、6月27、28日に京都工芸繊維大(京都市)で開かれる第37回文化財保存修復学会で発表されることになった。西川一誠知事が26日の定例会見で明らかにした。西川知事は6月12日からオランダで「レンブラント版画と越前和紙展」(9月20日まで)を開催し「ユネスコの無形文化遺産登録に向け、流れを作っていきたい」と述べ、越前和紙の国際的価値を高めることに意欲を見せた。

 西川知事は、レンブラントが使った和紙と越前和紙との一致点の調査について、文化財保存修復学会で調査団の一人が発表すると説明した。「越前和紙が使われていたとすれば、越前和紙があったからレンブラントの版画が出来たことになる。学問的な究明などに、さまざまな意義がある」と述べた。

 また、昨年5月のオランダ訪問時に、レンブラントが越前和紙を使用した可能性の調査とともに、オランダでのレンブラントの版画や越前和紙の展示を要請した経緯を説明。アムステルダムのレンブラントハウス美術館で、「レンブラント版画と越前和紙展」の開催が実現することになったとした。

 展示では、和紙を使ったレンブラント作品の展示コーナーで40点、17世紀の越前和紙鳥の子紙を再現しレンブラント版画にした再現プロジェクトコーナーで9点を展示するほか、和紙のタペストリーなどの装飾品も紹介するという。

 西川知事は「昨年、現地調査を行い、採取した13作品すべての和紙の原料が雁皮(がんぴ)という材料だったが、雁皮紙の越前鳥の子紙は名品として知られていた。雁皮紙を展示し、越前和紙の文化遺産登録に向けた流れも作っていきたい」と述べた。

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