劣化が進めば低い音…ハンマー打音検査など研修 インフラメンテに道路担当職員ら参加 - 産経ニュース

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劣化が進めば低い音…ハンマー打音検査など研修 インフラメンテに道路担当職員ら参加

トンネルや橋梁の点検方法などについて説明が行われた研修会=和歌山県御坊市
トンネルや橋梁の点検方法などについて説明が行われた研修会=和歌山県御坊市

 老朽化によるトンネルや橋梁(きょうりょう)のコンクリート片の落下や崩落を防ぐため、「インフラメンテナンス研修」が26日、和歌山県御坊市湯川町の御坊保健所で行われた。県や市町村の道路整備担当職員ら約60人が出席し、具体的な点検方法の再確認などをしていた。

 インフラの老朽化については、平成24年に中央自動車道・笹子トンネル(山梨県)での天井板落下事故を受け、国が対策を強化し、昨年7月に道路法を改正。全国の自治体などが管理するトンネルや橋梁の点検が5年に1度義務づけられ、県が研修会を企画した。

 専門家が、橋梁の鉄筋部分のさびやコンクリートの亀裂、漏水を確認するためハンマーなどでたたいて確認する「打音検査」について説明。コンクリートが劣化して剥離(はくり)しかけていればハンマーの音は低くなり、異常がなければ高い音が出るという。

 県は昨年度から、県内のトンネル325本、橋梁1万1816カ所を平成30年度まで点検する計画。昨年度は橋梁670カ所、今年度は橋梁2139カ所を点検し、トンネルも順次作業を進めていく。

 和歌山では25年1月、大阪府河内長野市と橋本市をつなぐ国道371号の紀見トンネル(全長1・5キロ)内で約1メートル四方のコンクリート片が落下する事故が発生。ただし、それ以降はトンネルや橋梁での同様の事故はないという。

 研修会に出席した日高川町建設課の今西毅技師は「トンネルや橋梁の構造、点検について学ぶことで、多くの人の安全を守れるようにしたい」と話した。

 27日には、日高川町初湯川の椿山トンネルや同町松瀬の川辺大橋で現場実習を開催。実際にトンネル内の亀裂や橋梁の鉄筋部分の状況をハンマーなどを使って確認する。