日本の議論

「花踏むな」「ぶつかるな」人気過熱「山岳マラソン=トレラン」ブームで環境省指針の低レベル  

【日本の議論】「花踏むな」「ぶつかるな」人気過熱「山岳マラソン=トレラン」ブームで環境省指針の低レベル  
【日本の議論】「花踏むな」「ぶつかるな」人気過熱「山岳マラソン=トレラン」ブームで環境省指針の低レベル  
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 新緑がまぶしい季節がやってきた。屋外で体を動かしたくなる人も多いだろう。そんな中、森や自然公園などの中を走る「トレイルランニング」(通称トレラン)の愛好者が増えている。だが、ここ数年で急増したことにより、さまざまな弊害も目立つようになった。そこで環境省は4月から、国立公園での大会開催にあたって「指針」を策定、人と自然との共存を図る。ただ指針に盛り込まれているのは、大半がトレラン愛好者のみならず自然を利用する人間にとっては当たり前マナーばかり。わざわざ指針までつくらないと自然が守れないくらい、日本人のモラルは低下してしまったのだろうか。(野田佑介)

競技者数は20万人、大会も年々増加

 森や山の中、自然公園など舗装されていない道を走るトレラン。長いものでは150キロを超す距離を、コース近辺で寝起きしながらゴールを目指す競技で、これまでは「山岳マラソン」とも呼ばれており、レクリエーションの域を越えたスポーツの一種だ。

 この10年ほどの間に、トレランの認知度は一気に上がり、国内での競技人口が急増。日本能率協会総合研究所の調べでは、その数は現在約20万人で将来的には70万人規模に達する可能性もあるという。競技人口の増加に伴って、大会数も大幅に増えた。