【心斎橋通り魔初公判】「覚醒剤の精神障害、影響弱い」検察側、完全責任能力あったと反論 - 産経ニュース

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心斎橋通り魔初公判

「覚醒剤の精神障害、影響弱い」検察側、完全責任能力あったと反論

裁判員裁判の初公判が始まった心斎橋通り魔事件。発生当時、男女2人が刺され、騒然とする現場付近=平成24年6月10日、大阪市中央区東心斎橋
裁判員裁判の初公判が始まった心斎橋通り魔事件。発生当時、男女2人が刺され、騒然とする現場付近=平成24年6月10日、大阪市中央区東心斎橋

 大阪・心斎橋の路上で平成24年6月、男女2人を刺殺したとして、殺人罪などに問われた無職、礒飛(いそひ)京三被告(39)の裁判員裁判初公判が25日、大阪地裁(石川恭司裁判長)で始まり、刑事責任能力について「完全でなかった可能性がある」と争う姿勢をみせた弁護側に対し、検察側は冒頭陳述で「覚醒剤による精神障害などはあったが影響は弱く、責任能力が著しく失われる状態でなかった」と完全責任能力があったと反論した。

 動機については「覚せい剤取締法違反事件で服役して出所後、親族らに仕事の世話を断られ、将来に絶望して自暴自棄になり、当日犯行を決意した」と指摘した。

 礒飛被告に対しては、起訴前と起訴後に2度の精神鑑定が行われ、最初の鑑定医の死亡などで事件から初公判まで約3年かかった。

 弁護側は「死刑求刑の可能性もある」とした上で、裁判官と裁判員の評議で過半数の意見で死刑を言い渡すことができる裁判員裁判制度の違憲性についても訴えた。

 起訴状によると、礒飛被告は24年6月10日午後1時ごろ、大阪市中央区東心斎橋の路上で、音楽プロデューサー、南野信吾さん=当時(42)=を包丁で刺殺。自転車を押して逃げていた飲食店経営、佐々木トシさん=当時(66)=も刺殺したなどとされる。

 公判は計12回開かれ、判決は6月26日の予定。