JTの飲料自販機、業界2位のサントリーが買収 首位のコカ・コーラに肉薄

サントリーがJTの飲料自販機を買収。会見に臨む(左から)サントリー食品インターナショナルの小郷三朗副社長と鳥井信宏社長、日本たばこ産業の大久保憲朗副社長=25日午後、東京都千代田区丸の内 (川口良介撮影)
サントリーがJTの飲料自販機を買収。会見に臨む(左から)サントリー食品インターナショナルの小郷三朗副社長と鳥井信宏社長、日本たばこ産業の大久保憲朗副社長=25日午後、東京都千代田区丸の内 (川口良介撮影)

 国内清涼飲料2位のサントリー食品インターナショナルは25日、日本たばこ産業(JT)の子会社で、飲料の自動販売機事業を手がける2社の保有株式を7月をめどに取得すると発表した。またサントリー食品はJTの缶コーヒーブランド「Roots(ルーツ)」と清涼飲料水ブランド「桃の天然水」も取得する。取得総額は全体で1500億円程度となる。

 株式を取得して事実上の子会社にするのは、JTが70・5%を出資する「ジャパンビバレッジホールディングス」と同49・7%出資の「ジャパンビバレッジエコロジー」の両社。

 サントリーはグループですでに出資している12%分と合わせ、ジャパンビバレッジへの出資比率は83%となる。自販機の保有台数を増やし、首位の日本コカ・コーラの追撃態勢を整えたいサントリーと、たばこ事業に経営資源の集中を進めるJTの思惑が一致した。

 JTは、飲料製造販売事業から9月末に撤退する予定で、自販機事業も売却が妥当と判断した。サントリーの自販機の保有台数は現在49万台で、JT系2社の買収後は単純合算で75万台になり、日本コカ・コーラは約83万台に肉薄することになる。

 会見したサントリー食品の鳥井信宏社長は「今回のグループ化により、新たな需要創造を目指す」と述べた。