米ニューヨーク証券取引所に鳴り物入りで上場した中国の電子商取引最大手のアリババが、グッチやイヴ・サンローランといった高級ブランドを傘下に持つフランスのケリングから、「偽造ブランド品の販売を奨励している」として訴えられた。欧米メディアによると、訴状でケリングは、アリババのサイトでは故意に利用者に偽造品を買わせようとしたり、偽造品の販売サイトに誘導したりしていると主張した。これに対し、上場を機にサイトからの偽造品撲滅に取り組んできたアリババは、「提訴には根拠がない。徹底的に争う」と猛反発している。(SANKEI EXPRESS)
「アルゴリズムで仕組む」
ケリングが、ニューヨーク連邦地裁にアリババを提訴したのは15日。報道によると、アリババが運営するネット通販サイト「アリババ・ドット・コム」やネットオークションサイト「淘宝網(タオバオ)」、仮想商店街「天猫(Tモール)」などが対象。訴状でケリングは「(われわれのブランドの)偽造品の販売を故意に奨励し、そこから利益を得ているほか、違法な偽造品の世界的な販売を可能にしている」と厳しく批判した。